フィンランドの教育システムの特徴
みなさん、こんにちは。
最近、ヘルシンキ大学では、新しい授業が始まりました!難しいけど面白い授業が多く、刺激的な毎日を送っています😜
今日は、私が授業や学校訪問で学んだ、フィンランドの教育システムの特徴について、政策や文化の視点から紹介したいと思います。
フィンランドの、教育政策の三箇条とは…
1.教育の平等性
2.自治体の決定権
3.教育に対する信用の文化 です!
まず初めに、1.教育の平等性について。
フィンランドでは、教育の機会は家庭の背景に関わらず、平等に与えられるべきだという考えが根強くあります。
そのため学校は個人の利益を追求し、競争を促す場所ではなく、みんなで学び合う場所だとみなされています。
また、先生は修士号をもつ教育のエキスパートで、生徒を比較して評価するのではなく、生徒の学びをサポートしながら導いていく役割を担っています。
競争より、平等に与えられた機会を生徒がどう生かすか。を重視する教育だといえます😊
2.自治体の決定権について。
フィンランドでは、国のカリキュラムに加え、地域自治体がある程度、教育方針に関する決定権を持っています。
例えば、学校の校長や先生が協力して、授業の方法や生徒の評価方法、財源の使い道などを話し合って決めることができます。
そのため、それぞれの学校に個性があり、生徒は自分に見合った学校を選んで進学します。
また、フィンランドでは、10年ごとに国のカリキュラムが変革されています。
これは、それぞれの自治体による意見を聞いて、さらに改善しようとする姿勢を示しています😍
最後に紹介するのは、
3.教育に対する信用の文化について。
フィンランドには、教育に対する厚い信頼があります。
1つめに、国の最優先事項としての教育施策への信頼。
例えば、フィンランドでは私立学校がほとんど存在しません。
数少ない私立学校も、国から補助金を受け、国のカリキュラムを採用しているため、すべての国民が国の教育政策を良くする責任を持っています。
第二に、教師に対する信頼。
上の図は、教師に対する信頼のランキングを表しています。
先ほど学べたのですが、フィンランドで教師になるには、大変な努力が必要です。
だからこそ、専門性を身につけた教師に対する親や社会からの信頼は非常に厚いです。
また、生徒も一個人として、学校の中で尊重されていると感じます。
基礎教育の中では国による統一テストがなく、生徒たちは日々の学習成果によって評価されています。
このような、あらゆる方面での教育に対する信頼がフィンランドの教育制度の成功を支えているのではないかと思います。
3つの特徴、いかがでしたか?
教育政策を知ることは、その国がどんなことに価値を置いているのかを判断する1つの良い手段だと思います。
日本のゆとり教育が失敗したように、根底にある価値を理解しないまま、ただ授業数を減らすなどの施策は逆効果になると思います。
もっと教育への議論が増えるといいなぁと思う今日この頃です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊